ネット証券の初心者向け基礎知識を詳しく解説!始め方や購入方法を分かりやすく紹介

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「株式投資を始めたい」「資産運用をしたい」と考えたとき、まずは証券口座を開設する必要があります。

ネット証券はWebから簡単に口座開設手続きができ、投資初心者が第一歩を踏み出しやすいです。

本記事では投資の始め方について、まったく知識がない初心者でも分かるよう解説しています。

ネット証券の選び方から実際に株を購入する方法まで分かりやすく紹介。

デメリットや投資のリスクも紹介しているので、参考にした上で投資にチャレンジしましょう。

  Contens

初心者がネット証券を利用するときの基礎知識

ネット証券は実店舗を持たない証券会社で、口座開設自体は知識のない初心者でも簡単に行えます。

しかし、「銀行と証券会社は何が違う?」「ネット証券はたくさんあって違いが分からない」といった疑問を持つ初心者は多いです。

初心者が何も知らない状態で株式投資を始めると、売り買い以外の部分で損をしたり不便な思いをしたりします。

適当に見つけたネット証券で口座開設する前に、以下の基礎知識を頭に入れましょう。

  • そもそも証券会社や証券口座とはなに?
  • ネット証券と店舗型はどちらを選ぶべき?
  • 口座開設するネット証券を選ぶポイント

銀行の預金口座と証券口座は明確な違いがあり、証券口座を開設しなければ投資は始められません。

証券会社はネット証券と実店舗を持つ店舗型があり、それぞれ違うメリットがあります。

実店舗はサポート面が充実している一方で、営業時間や立地の面で行きにくい人は多いです。

ネット証券は住んでいる地域や活動時間を問わず、さまざまな会社から選べます。

多くの選択肢からどのようなポイントに注目して証券会社を選べばいいのか、3つのポイントに分けて解説しました。

投資するときに利用する証券会社とは?

証券会社には、投資したい人と証券取引所の間に立って仲介する役割があります。

証券会社と取引所、投資家の関係が分かる以下のような画像をお願いします。

証券取引所と証券会社の違いをあらわした画像

引用元:ティッカートーク

証券取引所とは有価証券(株式や債権)の売買を行う場所で、日本で最も規模が大きく有名なのが東京証券取引所(東証)です。

個人投資家は、どれだけ経験値があり資産を多く持っていても証券取引所で直接売買ができません。

証券取引所で取引が行えるのは、証券会社をはじめとした取引参加者の資格がある金融機関のみです。(参照元:日本取引所グループ

個人投資家が株式や債権を売買するには証券会社の仲介が不可欠で、売買するのに証券口座を開設する必要があります。

証券口座に投資資金を入金すると、株式をはじめとした有価証券の売買が可能です。

銀行と証券会社は何が違う?

銀行はお金を管理するのが主な役割で、金融商品の一部として投資信託の販売を行っているケースもあります。

証券会社と銀行の違いをあらわした画像

引用元:MONEY TIMES

証券会社は株式や債権の売買仲介が主な役割で、幅広い投資対象商品を扱っているのが特徴です。

銀行の普通預金口座だけ持っていても、株式売買は行えません。

例えば楽天グループには楽天銀行と楽天証券があり、金融機関としてそれぞれ独立しています。

楽天銀行の普通預金口座を所有しているだけでは楽天証券での取引はできず、楽天証券口座の新規開設が必要です。

証券会社で開設できる口座は3種類ある

証券口座は3種類あり、1つの証券会社でしか開設できない種類もあります。

口座の種類 特徴
NISA口座 ・運用益は非課税
・1人につき1口座しか開設できない
・口座開設後に乗り換え(移管)はできるが、所定の手続きが必要
特定口座 ・運用益は課税対象
・源泉徴収ありを選ぶと、源泉徴収税を自動で計算し、証券会社が代わりに納付してくれる
・源泉徴収なしを選ぶと、支払うべき源泉徴収税の計算のみ行われ、自分で確定申告を行う必要がある
一般口座 ・運用益は課税対象
・損益を計算して源泉徴収税額を算出し、自分で確定申告を行う必要がある

証券会社で口座開設するとき、特に慎重に選ぶ必要があるのはNISA口座です。

NISA口座は1人1つしか持てず、他社のNISA口座に乗り換えるときは保有銘柄をそのまま移管できません。

新しいNISA口座で保有したいときは、一度売却して再購入する必要があります。

特定口座や一般口座は複数の証券会社で開設可能です。

ネット証券と店舗型の証券会社それぞれの特徴とメリット

証券会社にはネット証券と実店舗を構える店舗型があり、それぞれに違った特徴やメリットがあります。

ネット証券は口座開設時だけでなく、運用商品の選定から売買のタイミングまですべて自己判断で行うのが特徴です。

都合のいい時間に取引や手続きができ、気軽に少額から投資デビューできます。

店舗型では投資経験豊富なアドバイザーが担当に付き、投資の意向に沿って商品の提案や投資判断のアドバイスを行います。

対面でコミュニケーションを行い、資産形成全般のサポートを任せられるのは店舗型ならではです。

2タイプの証券会社を比較するとき、以下2点が口座開設先を決める重要なポイントとなります。

  • 低コストと自由度の高さを重視するならネット証券
  • サポート重視派は店舗型証券会社

ネット証券は実店舗の維持費や人件費が抑えられるため、取引手数料が安く抑えられます。

一方で営業担当が付かず対面相談もできないため、投資判断を迫られる状況では不安が大きくなりがちです。

初心者で投資に対する不安が大きい人は、都度相談できる店舗型の証券会社を利用したほうが安心できます。

それぞれのタイプについて、特徴をより詳しく解説しました。

コストの安さや取引の自由度を重視する人にはネット証券が適している

ネット証券の利用が向いているのは、低コストで自由度の高い資産運用を行いたい人です。

実店舗の管理費や店舗運営にかかる人件費がない分、ネット証券は取引手数料が安く設定されています。

例として、国内株式の売買手数料についてネット証券大手と実店舗型大手で比較しました。

証券会社 取引金額別の国内株式売買手数料
5万円 10万円 30万円 50万円 100万円
楽天証券(ゼロコース) 0円 0円 0円 0円 0円
SBI証券(ゼロ革命対象の場合) 0円 0円 0円 0円 0円
マネックス証券 55円 99円 275円 275円 535円
野村証券 3,575円 6,094円
大和証券(コンサルティングコース)
2,750円 2,750円 2,750円 6,325円 12,650円

※店舗で売買手続きを行った場合

楽天証券やSBI証券といった大手ネット証券は、取引金額に関わらず国内株式売買手数料を0円にできます。

ネット証券は50万円以下の取引も細かく手数料が設定されており、少額から投資を始めたい利用者も多いです。

野村証券や大和証券といった大手の店舗型証券会社は、ネット証券と比べると手数料は割高です。

野村証券は50万円未満の株式取引に手数料が設定されておらず、ある程度まとまった資金での運用を想定しているのが分かります。

少額の資産運用も可能で、手数料を気にせず売買できるのはネット証券の大きな強みです。

ネット証券は利用時間や運用方針の自由度が高い

ネット証券は手続きがすべてWebや専用アプリで完結するため、空き時間を有効活用できます。

一人でも投資判断が行えるよう取引ツールも充実しており、売買手続きも簡単です。

幅広い運用商品から投資先を選べて、自身の判断を元に売買する銘柄やタイミングを選べるのも特徴。

リスク管理も自身で行う必要があるため、運用方法や投資銘柄の見直しを行うほど資産運用の経験値を上げられる点もメリットです。

店舗型証券会社は決まった営業時間があり、店舗で手続きができるのは平日日中に限られます。

運用商品の選定や売買のタイミングも、ネット証券と比べると自由度は低いです。

投資リスクについて慎重に判断でき、低コストで資産運用をしたい人はネット証券を選びましょう。

手厚い対人サポートが必要な人は店舗型の証券会社が向いている

店舗型の証券会社は、費用面よりも手厚いサポートを受けながら資産運用したい人に向いています。

投資に関する知識や経験が豊富な担当者が付き、リスクを抑えて投資できるのが特徴です。

株式投資だけではなく、資産運用全般のサポートを任せられるのも店舗型ならでは。

各種手数料はネット証券より高いものの、自身で時間をかけて調べなくても不明点はすぐに解決可能です。

近年は店舗だけでなくオンライン手続きにも対応しており、口座開設はしやすくなっています。

利便性よりもカスタマーサービスを重視したい人は、店舗型証券会社で口座を開設しましょう。

口座開設するネット証券を選ぶ3つのポイント

ネット証券で口座開設をするときは、最初に最も重視したいポイントを決めましょう。

  • 納得できる売買手数料やプランがある
  • 相場情報を得やすくトレードツールが使いやすい
  • 資産を失うリスクが怖い人はポイント投資ができるネット証券を選ぶ

ネット証券を選ぶ大きな決め手となるのが、手数料の安さです。

各証券会社にはいくつかプランがあり、安い手数料を適用させるには条件クリアが必要なケースもあります。

自分で投資判断を行う必要があるため、役立つ情報を得やすく分析に使いやすいトレードツールがあるかも重視しましょう。

ネット証券の中には、現金ではなくポイントで株式や投資信託が購入できるサービスを扱うケースがあります。

現金を失うリスクがないため、初心者の投資デビューにぴったりです。

株を売買する際にかかる手数料の金額やプランをチェックする

証券取引では取扱商品や購入プランごとに売買手数料が設定されています。

国内株式と海外株式でも手数料が異なるため、自分が投資したい商品と予算に応じた手数料を確認しましょう。

頻繁に売り買いする予定の人は、取引手数料0円のプランを用意するネット証券が向いています。

少額から株式投資を始めたい人は、1株(単元未満株)から購入できるネット証券を選びましょう。

通常株式投資は100株単位で取引され、銘柄によっては多額の資金が必要となります。

以下に、国内株式の取引手数料0円のプランがある主なネット証券と、株式の購入単位をまとめました。

証券会社名 手数料0円の条件 株の購入単位
楽天証券 ゼロコースプランで運用すると手数料0円 1株~
SBI証券 ゼロ革命対象者は手数料0円
※国内株式はインターネットコースのインターネット取引を利用
1株~
GMOクリック証券 条件なしで手数料無料 100株単位
松井証券 25歳以下:無料
26歳以上:1日の約定代金合計が50万円まで無料
100株単位
三菱UFJ eスマート証券 25歳以下:無料
26歳以上:1日の約定代金合計が100万円まで無料
1株~

手数料無料のプランがあり、国内株式を1株から購入できるのは楽天証券とSBI証券です。

三菱UFJ eスマート証券も、条件を満たせば取引手数料0円で少額から株式投資ができます。

上記に加え、興味のある銘柄を扱っているかもチェックしてから口座開設するネット証券を選びましょう。

情報の充実度やトレードツールを確認する

ネット証券は担当者からのアドバイスがないため、情報の充実度やトレードツールの使いやすさも選ぶポイントとなります。

投資初心者で知識がまったくない状態から始めるときは、定期的に配信される投資情報や無料セミナーの内容をチェックしましょう。

楽天証券は無料セミナーのオンライン配信を高頻度で行っており、YouTube動画や初心者向けの投資情報も積極的に配信しています。

情報収集や投資の勉強用に、とりあえず口座開設を行うのも1つの手段です。

ネット証券では、トレードツールやアプリが充実しているのも特徴。

例えば松井証券は、日本株や米国株といった投資対象ごとに専用アプリを用意しています。

パソコンをメインに使用したいなら、ブラウザ版ツールが充実している証券会社を選びましょう。

楽天証券は大手証券会社の中で唯一MT4(MetaTrader4)を導入しており、自分なりの自動売買プログラムを作成可能。

初心者向けツールも含めてブラウザ版だけで6種類も用意しており、投資レベルを問わず利用しやすいです。

使いやすさは好みにもよるため、複数の証券会社のツールをお試し利用して比較すると相性が分かります。

分析に使用するテクニカルチャートの種類や注文画面の見やすさ、操作性をトータルで判断して資産管理しやすいツールを選びましょう。

ポイントで株式投資ができるネット証券を選ぶ

気軽に株式投資を始めたい人は、普段から貯めているポイントで株式や投資信託が購入できるネット証券を選びましょう。

1ポイント=1円として投資商品が購入でき、大きなリスクを負うことなくコツコツ資産運用が行えます。

代表的なポイント制度と相性が良いネット証券は以下の通りです。

ネット証券名 ポイント投資の詳細
SBI証券 Vポイント、Pontaポイントを国内株式や投資信託の購入に利用可能
楽天証券 楽天ポイントを国内株式や米国株式、投資信託の購入に利用可能
楽天グループ連携でポイント還元率アップ
PayPay証券 PayPayポイントをすべての商品・銘柄の購入に利用可能

VポイントやPontaポイントを貯めている人は、SBI証券と相性が良いです。

楽天証券やPayPay証券は、それぞれ同名のポイントが株式や投資信託の購入に利用できます。

いずれもポイントのみで投資商品を購入すれば、相場の急落があっても現金資産を失うリスクはありません。

ポイント投資で取引に慣れて自信が付いてから、投資資金を増やして本格運用を始めるか検討しましょう。

初心者がネット証券で投資をするときに気を付けるべき3つの注意点

初心者がネット証券で投資を始めるときは、以下3点に注意して口座や資産の管理を行いましょう。

  • 不正アクセスには自己防衛が必要
  • 投資は自己判断で行い、損失があっても自己責任となる
  • 取引機会を失わない工夫をする

ネット証券で自分の資産を守るためには、アカウントを徹底管理する必要があります。

不正アクセスにより資産を失っても、証券会社側が損失分を全額補償するとの取り決めや法律はありません。

ネット証券での投資はすべて自己判断で行う必要があり、急な相場の変動で資産が大きく減っても自己責任です。

大きな経済指標の発表や相場に影響のあるイベントがあるときも、取引機会を失わないよう通信環境を整えましょう。

不正アクセスや不正取引の被害に遭わないよう自己防衛が重要になる

ネット証券の口座はログインアカウント1つですべて管理を行うため、不正アクセスを防ぐ自己防衛が必須です。

不正アクセスは、主に以下のプロセスで発生します。

  • 証券会社を名乗る偽メールから、偽サイトでログイン情報や個人情報を入力
  • 端末がウイルスに感染してログイン情報を盗まれる

偽メールから偽サイトに誘導されるのは、「フィッシング詐欺」と呼ばれる手口です。

リンク先が本物そっくりのログイン画面で、偽物と気付かずログインに必要なIDやパスワードを入力して情報が盗まれます。

端末へのウイルス感染は、ネットサーフィン中に突然ポップアップが出てインストール操作を行うと起きるケースが多いです。

どちらに原因があっても、以下の対策を行うと不正アクセスを防ぐ対策ができます。

  • 二段階認証(多要素認証)を設定する
  • ネット証券へのアクセスはアプリやブックマークからに限定する

二段階認証を設定すると、IDとパスワードに加えて別の要素を入力しないとログインができません。

生体認証やSMSでのワンタイムパスワード入力を組み合わせると、第三者のログインを防ぎやすいです。

フィッシング詐欺に引っ掛からないためには、確実に正規サイトにアクセスする方法を選びましょう。

公式アプリやブックマークからは偽サイトにつながらず、簡単に自己防衛ができます。

もし不正アクセスの被害に遭っても、過去の事例から損失は全額補償されない可能性が高いです。

2025年に多発した証券口座乗っ取り被害では、大手証券会社は以下の対応をしています。

SBIと楽天、松井の各証券は25日、原則として顧客の被害額の2分の1を補償すると公表した。

引用元:日本経済新聞

運用金額が大きいほど、不正アクセスに遭ったときの被害は大きくなります。

日頃から情報を漏らさないよう、アカウント管理は徹底しましょう。

担当者が付かないので自分で情報を収集して判断する必要がある

ネット証券は営業担当者が付かず、投資に関する情報収集や売買のタイミングはすべて自分で判断する必要があります。

投資にまわす資産額やリスク分散も自己判断となるため、知識が不十分なままだと無謀な資産運用をしがちです。

例えば店舗型の証券会社でアドバイザーが付いていると、どのように投資先を分散させるのが良いか相談ができます。

相場のトレンドが変わったときや急変のときは、担当者から連絡があり売買の判断を相談できるケースも。

相場の急変時、初心者は感情で売買しやすく冷静な判断能力を失いやすいです。

ネット証券で資産運用を始めるときは、自分から積極的に情報収集や投資の勉強をして判断能力を磨きましょう。

取引機会を損失しないよう通信環境の安定性に気を配ることが大切

相場が大きく変動するタイミングや頻繁に売り買いを行うデイトレードでは、安定した通信環境が必要です。

電波が悪い場所では、決済ボタンをタップしてもすぐに反応しなかったり指示が送信できなかったりします。

携帯電話回線では、インターネット利用が混みあう時間帯は通信速度が遅くなりがちです。

山あいや地下の移動中に取引をしようとすると、場所によっては圏外になり売買したいタイミングで取引ができません。

取引に集中したいときは、通信の安定性が高い光回線のWi-Fi環境下で端末を操作しましょう。

特に相場の大きな変動が予想されるタイミングでは、素早い投資判断が必要です。

例えば日本の国政選挙やアメリカの大統領選挙といったイベントは、相場が大きく動きやすい傾向にあります。

直近で相場に影響のあるイベントがないか日頃からチェックして、該当する時間は通信環境が整った場所で取引のタイミングを狙いましょう。

ネット証券で証券口座を開設する方法と株購入までの流れ

ネット証券で口座を開設し、株式投資を始めるまでの流れを解説します。

  • 証券口座を開設するまでの流れ
  • 開設後に株を購入する方法
  • NISAで株式投資を始める方法

最初に自分に合うネット証券を選び、口座開設手続きを行います。

口座が開設できたら、購入したい株を探して購入手続きに移りましょう。

税金対策をするなら、利益が非課税となるNISA口座の活用は必須です。

口座を開設するときは、NISA口座も一緒に申し込みましょう。

ネット証券で口座を開設する手順と流れ

ネット証券で口座を開設する大まかな流れは以下の通りです。

  1. ネット証券の公式サイトから口座開設を申し込む
  2. 本人確認書類を提出、申込完了
  3. 審査完了、ログイン情報の受け取り
  4. 口座開設完了
  5. 銀行口座やポイントと連携手続き
  6. 銀行から取引資金を入金する

ネット証券の口座開設申込はWeb上でいつでも受け付けており、スマホだけでも手続きは完結可能です。

口座を作りたい証券会社を選んだら、公式サイト上にある新規口座開設ボタンをタップしましょう。

証券口座の開設はどの会社でも本人確認を厳格に行っており、本人確認書類が複数必要なケースもあります。

書類の提出や本人確認が完了するとメールまたは郵送でログイン情報が届くため、指示通り手続きを進めましょう。

口座開設が完了したら、入出金用の銀行口座やポイントの連携といった初期設定を完了させます。

各手続きのプロセスで注意したいポイントを解説しました。

ネット上から証券会社に口座開設の申込手続きを取る

口座開設を申し込むときは、最初にメールアドレスの入力を求められるのが一般的です。

入力したメールアドレス宛てに口座開設手続き用のURLが送られ、入力を進めていきます。

メールアドレスは今後の取引でも使用するため、捨てアドレスではなくいつでも確認できるものを使用しましょう。

総合口座とともにNISA口座や特定口座も同時に開設できます。

後日改めて口座開設を申し込むのは手間や時間がかかるため、どちらも最初にまとめて手続きを行いましょう。

オンライン上で申し込みに必要な本人確認書類を提出する

本人確認書類の提出は、オンライン上で手続きが完結すると口座開設にかかる日数を大幅に短縮できます。

スマホカメラで撮影や読み取りを行って提出する仕組みで、口座開設のために書類をコピーして郵送する必要はありません。

SBIネット証券や楽天証券では、マイナンバーカードまたは運転免許証があるとスマホだけで手続きが完結します。

どちらも手元にないときは、以下の書類を用意して提出しましょう。

  • 住民票の写し
  • 印鑑登録証明書
  • パスポート
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 住民基本台帳カード

パスポートは、2020年2月4日以降に申請されたものは住所欄がなく本人確認に利用できないのが一般的です。

健康保険証も現在は廃止されており、手元にあっても本人確認書類としては使えません。

市町村役場で住民票の写しや印鑑登録証明書を発行しましょう。

なお、必要な書類の数や種類は証券会社によって異なります。

本人確認書類の提出完了後に審査が行われ、早いネット証券なら最短翌営業日には口座開設が完了します。

口座開設完了後に取引に必要な初期設定を行う

メールや郵送で口座開設手続き完了の通知が届いたら、初期設定を完了させましょう。

取引を始めるには、各証券会社所定の初期設定が必要です。

投資資金の入出金を行う銀行口座との連携や、ポイント連携も取引を開始する前に行います。

即時入金に対応する金融機関の銀行口座を登録すると、株を購入したいタイミングを逃しません。

楽天証券なら楽天銀行口座が即時入金に対応するなど、各社相性の良い金融機関が異なります。

取引や分析に利用するアプリもインストールを済ませ、生体認証を登録するなどして管理しやすい状態に整えましょう。

FXやiDeCoで資産運用をしたいときは、総合口座開設完了後に改めて専用口座の開設手続きが必要です。

証券口座開設後に初めて株を購入するまでの流れ

証券口座開設後、株を購入するときの流れは以下の通りです。

  1. 総合口座に株の購入資金を入金する
  2. 投資したい銘柄をチェック
  3. 投資する銘柄を選択し、購入数量を入力
  4. 購入方法を選択
  5. 預入口座を選択
  6. 注文内容を確認してから発注を確定

最初に投資資金の入金を済ませましょう。

投資したい銘柄が決まっていない人は、ネット証券が提供する情報を参考に候補を絞っていきます。

銘柄選びの参考にできる情報

  • 各証券会社の人気銘柄ランキング
  • 株主優待の内容や条件
  • レポートや記事の銘柄特集

株式投資に関する情報は、各証券会社で多く発信しています。

多くの投資家が購入している人気銘柄や魅力的な株主優待のほか、レポートから市場のトレンドも確認しましょう。

銘柄が決まったら、注文画面に移り購入数や購入方法を選択します。

通常注文では100株単位で購入となるため、まとまった資金が必要です。

1株ずつ購入したいなら、単元未満株取引を選択して注文数量を入力しましょう。

楽天証券なら「かぶミニ®」、SBI証券なら「S株」が単元未満株取引の名称です。

購入方法は、現在の価格で購入する「成行注文」と指定した価格で購入する「指値注文」があります。

指値注文は指定した価格になるまで注文が決済されず、注文の有効期間を指定できるのが特徴です。

預入口座は特定口座やNISA口座を選択できるため、都合に合わせて間違えないよう選択しましょう。

選ぶ口座により、納税や確定申告の有無が異なります。

注文内容を確認し、発注を確定させたら株の購入は完了です。

こまめに相場の動向を確認し、運用方針に合わせて買い足しや売却を検討しましょう。

初心者がNISAで株式投資を始めるための手順と流れ

NISAで株を購入するときの手順は、通常の株を購入する流れと同じです。

NISAで株式投資をするときは成長投資枠を利用し、年間投資枠と生涯投資枠が定められています。

投資枠の上限 詳細
年間投資枠 成長投資枠は1年間に240万円まで投資可能
生涯投資枠 成長投資枠は生涯で1,200万円まで投資可能
※NISA口座全体では1,800万円まで

購入した株が大きく値上がりして評価額が投資枠を超えても、利益は非課税です。

所有している株を売却すると各投資枠は復活するため、こまめに運用実績を見直して保有か売却かを選択しましょう。

NISAで購入できる株は国内の上場株式のみで、一部銘柄はNISAでの投資対象外です。

参照元:一般社団法人 日本投資信託協会|NISAについてのQ&A

初心者が株式投資のリスクを避けるコツと対処法

経験値や知識が少ない初心者は、株式投資のリスクが大きくなりがちです。

リスク自体はゼロにできないため、大きな損失を出さないための対処法を知りましょう。

  • 幅広い銘柄に分散投資を行う
  • 購入時期を分散させて長期運用を目指す
  • 生活に支障が出ない少額から投資をスタートする

資産を大きく失いたくない人は、分散投資について学ぶ必要があります。

安定した資産運用を目指すなら、株式だけでなく他の商品も含めて運用先を分散させましょう。

毎月コツコツ購入する積立購入は、価格変動リスクに対して有効で長期的な資産運用に向いています。

最初から資産の大半を投資につぎ込むと、価格変動の心理的負担から誤った投資判断をしがちです。

狙える利益は少なくても、最初は少額投資から初めて不要なリスクを負わないように資産を運用しましょう。

株にこだわらず幅広い運用商品に投資を分散させる

リスクを抑えて資産運用をしたいなら、分散投資を実践しましょう。

資産を1つの銘柄だけに集中させると、会社の業績が右肩下がりになると自分の資産も一緒に目減りします。

分散投資方法の例

  • 国内株式銘柄の業種を分散
  • 海外株式にも投資して地理的リスクを分散
  • 投資信託やETFといった幅広い運用商品に分散
  • ロボアドバイザーに任せる

国内株式だけを投資対象とするなら、業種を分散させましょう。

国内企業だけでも小売業や運輸業、ITといったさまざまな分野があります。

日本企業の株だけでなく、海外株式も投資対象とすると地理的リスクも分散可能です。

例えばSBI証券では9か国の株式を取り扱っており、幅広い選択肢があります。

株式投資に限らず安定的な資産運用を目指したいなら、投資信託やETF(上場投資信託)の運用も視野に入れましょう。

どうやって分散させていいか分からないときは、各ネット証券が用意するロボアドバイザーの利用も要検討です。

ロボアドバイザーは、AIが銘柄選びや配分バランスの調整を行って運用しています。

知識がない人でも、証券会社が持つ膨大な実績やデータに基づいた資産運用を行えるのが特徴です。

株式投資だけにこだわらず、さまざまな投資手法について調べて自分に合う分散投資方法を選びましょう。

購入時期を分散させて価格変動リスクを低減させる

ネット証券で資産を長期運用するなら、購入時期を分散できる積立購入の利用が向いています。

一般的に毎月決まったタイミングで指定金額分が自動購入されるため、難しいテクニカル分析で購入タイミングを狙う必要はありません。

銘柄の価格が高いときは購入できる数量が少なく、安いときは多く購入できるため購入価格が平均化されます。(ドルコスト平均法)

大きな利益は狙えないものの、大損するリスクも下げられる投資方法です。

★★★

価格変動のリスクを抑えながら、長期運用で資産をコツコツ増やしたい人は積立購入を利用しましょう。

積立購入は投資信託のイメージが強いですが、ネット証券各社では株の積立購入サービスも取り扱っています。

株式の積立サービスの例

  • SBI証券「日株積立」
  • 楽天証券「かぶツミ®」
  • マネックス証券「日本株積立」

毎月1,000円から購入できるため、一括購入では不可能な株主優待もコツコツ積み立てて実現できます。

単一銘柄への投資も、購入方法を工夫するだけでもリスク低減につながります。

初心者には株の購入タイミングを見計らうのが難しいため、積立投資の利用も検討しましょう。

少額投資から初めて価格変動の心理的負担に慣れる

ネット証券は100円や1,000円からの少額投資がしやすく、初心者がリスク回避しやすいです。

どの運用商品に投資しても、初心者は価格変動に一喜一憂しやすく投資金額が大きいほど心理的負担は大きくなります。

資産のマイナス表示が大きくなると冷静な投資判断ができなくなり、損失が最も大きいタイミングでパニック売りをするケースもあります。

最初は少額投資から始め、資産が減ったときにどの程度ストレスがかかるのか、いくらまでなら心理的に耐えられそうかを試しましょう。

資産運用を続けていると、損失を確定させる決済注文(損切り)をする必要も出てきます。

過度に損失を恐れず、冷静な投資判断ができるようになったと感じたら徐々に投資金額を増やしましょう。

ネット証券で株式投資をしたい初心者の人が気になるよくある質問

ネット証券で株式投資を始めたい初心者によくある質問をまとめました。

  • サポートがないネット証券は初心者向きではない?
  • 初心者がNISAを始めるなら店舗型がいい?
  • ネット証券はいくらから投資を始められる?

ネット証券は自分で投資判断を行う必要があるため、初心者には難しそうだと感じる人もいます。

サポートがないため、NISAを始めるのも難しいのではと考える人も多いです。

投資にまわせるお金が少ない人でも株式投資を始められるのか、興味はあるけど口座開設を躊躇している人向けにも解説しました。

取引を自分でやらないといけないネット証券は、初心者向きではないですか?

ネット証券は初心者向けの投資情報も多く提供しており、投資初心者でも利用しやすいです。

投資は実際に取引していくうちに慣れていき、チャートの見方や専門用語も覚えられます。

取引自体は単純な売り買いで、取引システムも分かりやすい作りになっているネット証券が多いです。

投資に少しでも興味があるなら、まずは口座を開設してポイント投資から始めてみましょう。

自分のお金は減らないため、お試し感覚で運用できます。

チャートや取引画面を見るのに慣れて自信が付いたら、投資資金を増やして本格的な運用も視野に入れましょう。

NISAで株式投資をしたいのですが、初心者には店舗型の証券のほうが良いのでしょうか?

初心者がNISAを始めるときは、ネット証券と店舗型のどちらを選んでも問題ありません。

ネット証券は自分でゆっくり銘柄を探せて、銘柄選びの参考にできる情報も多く見つかります。

操作面のサポートも各社整っており、解決しないならチャットや電話で相談可能です。

無料セミナーに参加したり、空き時間にレポートや経済ニュースを読んだりしていると投資に関する知識は自然と身に付きます。

直接対面でのサポートにこだわるなら店舗型、自分で自由に情報収集したいならネット証券を選びましょう。

毎月の手取りが20万程度ですが、ネット証券で何円くらい投資したらいいですか?

ネット証券では少額から資産運用を始めやすく、手取りが20万円あれば投資デビューは可能です。

1株から購入できる単元未満株なら、1,000円程度あれば購入できます。

NISAはひと月100円から積立購入できるため、お小遣いを大きく減らさなくても気軽に始めやすいです。

ポイント投資ができるネット証券を選べば、現金を運用しなくてもポイントで株や投資信託が購入できます。

投資を始めるのにまとまった資金は必要なく、口座開設のハードルも決して高くはありません。

投資を始めてみたいと思ったら、まずは自分に合いそうなネット証券で口座を開設しましょう。